電気通信主任技術者(線路)の勉強方法と参考書まとめ【通信線路】

こんにちは。ビルメン米造です。

先日1月28日に実施された電気通信主任技術者試験を受験してきました。

受験種別は線路で専門は通信線路です。電気通信主任技術者(伝送交換)を保有していますので、電気通信システム(以下、システム)法規は免除され、設備専門の2科目を受験しました。

1月31日に公式サイトで発表された解答で自己採点した結果、無事合格見込みとなりました。

[追記 2018年2月19日]合格しました!

1月28日に受験した電気通信主任技術者(線路)の試験に合格しました。 伝送交換は取得済みですので両種別持ちとなりましたが、ビル...

今回は、電気通信主任技術者試験(線路)を受験するために僕が利用した参考書や勉強方法などを紹介したいと思います!


予備知識にモノを言わせて受かった感じ

今回僕が電気通信主任技術者(線路)を受験するにあたっては予備知識がかなり豊富にありましたので、ゼロから挑戦する方が後述する「勉強の流れ」と同じことをしても合格レベルに達するかどうかは分かりません。

勉強を進める順序や勉強方法など、何か参考にしていただける情報が提供できれば幸いです。

電気通信主任技術者(線路)の勉強開始前の時点での僕が持っていた予備知識は以下の通りです。

  • 電気通信主任技術者(伝送交換) 保有
  • 工事担任者AI・DD総合種 保有
  • ネットワークスペシャリスト試験の勉強をしていた時期あり

電気通信主任技術者(伝送交換) 及び 工事担任者AI・DD総合種 保有

伝送交換と線路は別種別と言えどもかぶる部分も多いので、設備の科目で出題される信頼性(ディペンダビリティ)関係の用語の問題、信頼性の計算問題、ISMS関係、アローダイアグラムの問題など、初見で解ける問題もありました。

工事担任者AI・DD総合種も保有していますので、当然ながら持っていた知識が役に立ちました。

ネットワークスペシャリスト試験の勉強をしていた時期あり

受験には至っていないのですが、IPAのネットワークスペシャリスト試験に向けて勉強していた時期があります。

これから勉強される方には、これが何か関係あるのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は非常に役に立つのです。

伝送交換と違って線路は現場色が強い試験なので、あまり関係のないネットワーク・サーバ・セキュリティ関係の問題は出題されないのですが、線路設備の問5のア~エはほぼ毎回ネットワーク・サーバ・セキュリティ関係の問題が出題されます。

ITに関する知識ゼロから線路設備の問5のア~エの対策をするのはおそらく大変ですが、ここを完全に無勉で試験に望むことができたのは勉強時間短縮に繋がったと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、続いて電気通信主任技術者(線路)を受験するにあたって使用した参考書や勉強方法を紹介していきます!

電気通信主任技術者(線路)の勉強に使用した参考書

今回の受験勉強にあたって使用した参考書は以下の2冊です。

線路設備電気通信主任技術者試験 線路設備及び設備管理 問題解説集

専門(通信線路)(新板)電気通信主任技術者通信線路テキスト

電気通信主任技術者(線路) – 線路設備の参考書

線路設備電気通信主任技術者試験 線路設備及び設備管理 問題解説集

平成25年第1回~平成28年第2回までの3年分(6回分)の線路設備の過去問と解説集です。

丁寧に解説されていますので、線路設備の勉強についてはこの1冊で十分です。

いくつか解説におかしな点があったので検索してみたところ、出版元から正誤表が発表されていました → 線路設備及び設備管理 正誤表

電気通信主任技術者(線路) – 通信線路の参考書

専門(通信線路)(新板)電気通信主任技術者通信線路テキスト

試験範囲が分野ごとに章分けされており、それぞれ章ごとに教科書形式で知識を学び、章末に過去問を改変した問題集と解説が載っているという構成です。

試験に頻出の技術・知識が図とともにまとまっており、非常にわかりやすいです。

文字だけで覚えようとするより、図のイメージと共に覚えたほうが圧倒的に知識の定着率が良いですからね!僕だけかな?

また、章末の問題集は出題分野ごとにまとまっていますので、自分の苦手な分野の問題だけを何度も見直すといった勉強が可能です。

僕は前述したように通信工事に関する実務経験がありますので、分野によってはあまり時間をかけて勉強をしなくてもすぐに覚えられましたが、光デバイス(発光素子・受光素子)などの技術的な部分は全く知らなかったので何度も復習できて助かりました。

さらに、巻末には索引がついていますので、過去問を解いて答え合わせをした後に間違えた部分やうろ覚えの単語などをすぐに調べられます。

システム・法規も受験する方にはこの参考書がお勧め!

僕はシステムと法規は免除されていましたので設備と専門をそれぞれ1冊ずつ準備しましたが、全科目受験もしくはシステムのみ免除という方には、以下の1冊がコスパ最高なので強くお勧めします!

平成29年度1回までの電気通信システム伝送交換設備及び設備管理線路設備及び設備管理、法規が過去約5年分解説されています。

18~19年版 電気通信主任技術者試験全問題解答集1共通編: 伝送交換主任技術者・線路主任技術者

昔、伝送交換を受験した際には、この参考書の当時の最新版で勉強して合格しました!

伝送交換受験については別記事で詳しく紹介します!

過去問3年分(6回分)

これらの参考書と過去問3年分(6回分:平成26年第2回~平成29年第1回)を準備しました。

最新の4回分はデータ通信協会の公式サイトに掲載されています。

日本データ通信協会 電気通信主任技術者試験問題・解答

最新4回分より古い過去問は、以下のサイトにまとめられています

電気通信主任技術者試験過去問・解答のページ

NTTやメーカーが公開している技術資料

NTTが公開している資料は非常に参考になります。

コレを基に試験を作っているんじゃないかな?と思ってしまうくらいに、試験問題についての疑問点を的確に解説してくれています。

検索すればいくらでも出てくるのですが、一例を挙げると以下のような資料。

架空構造物設計技術 第1回 架空構造物設計技術の概要 NTT技術ジャーナル

架空構造物設計技術 第2回 架空構造物に加わる荷重 NTT技術ジャーナル

架空構造物設計技術 第3回 架空構造物が持つ強度 NTT技術ジャーナル

これらをしっかり読み込んでおけば、架空構造物に関する既出の問題はもちろん、過去に出題されたことのない問題が出題されても対応できるでしょう。

この他にも、画像とともに設備の構造や原理を詳しく解説してくれているメーカーのサイトがたくさんありますので、知識を深めたければ利用しない手はないでしょう。

電気通信主任技術者(線路)の勉強方法

参考書の使い方、過去問を解くタイミングなど、今回僕が行った勉強方法を紹介します。

試験勉強の流れ

今回の試験勉強の流れは以下の通りでした。

[線路設備] 線路設備及び設備管理 問題解説集2週(平成25年度第1回~平成28年度第2回)。かなり手応えを感じたので、試験直前に再度復習すれば大丈夫だと考え、専門の勉強に移る。

[通信線路] 電気通信主任技術者通信線路テキストのテキスト部分を読まずに章末の問題集だけを2週しました。なんとなくいける気になっていましたが、これが間違いでした。

[通信線路] 過去問2回分 平成26年度第2回、平成27年度第1回

いざ過去問を解いてみると、2回とも70点台と、テキストで類似問題を解いている割には低い点数でした。ちょっと焦ってテキストへ戻る。

[通信線路] 電気通信主任技術者通信線路テキスト1週

テキスト部分をしっかり読み込み、章末の問題集も解きました。このテキストは通信線路の試験に頻出の技術等に的を絞って掲載されていますので、隅から隅までしっかり目を通しておくべきでした。問題集だけを解いた最初の2回は時間の無駄でした。

今回の試験勉強で一番時間をかけた部分です。この後、再度過去問に挑戦。

[通信線路] 過去問3年分(5回分:平成26年第2回~平成28年第2回)を2週

2週目では毎回90点以上取れたので、とりえあず過去問対策はOK。

上記の引用したツイートでは過去問4年分(8回分)やるとか書いていますが、時間がなかったので3年分しかやらず。

[線路設備] 試験直前。設備に戻って線路設備及び設備管理 問題解説集もう1週し、まだ解いていなかった間近の過去問(平成29年度第1回)に本番のつもりで挑戦

80点以上とれたので、間違えたところを見直して線路設備の対策終了。

[通信線路] 試験直前。設備と同じく、まだ解いていなかった間近の過去問(平成29年度第1回)に本番のつもりで挑戦

こちらも80点以上とれたので対策終了。

勉強の流れは以上で、勉強内容のまとめは以下の通り。

[線路設備]

線路設備及び設備管理 問題解説集 を3週(過去問 平成25年度第1回~平成28年度第2回に相当)

過去問(平成29年度第1回)を1回

[通信線路]

電気通信主任技術者通信線路テキスト を3週

過去問(5回分:平成26年第2回~平成28年第2回)を2週

過去問(平成29年度第1回)を1回

電気通信主任技術者(線路)の設備や技術を楽に覚える方法

電気通信主任技術者の試験勉強に限ったことではありませんが、僕が資格試験の勉強を行う際に実践している方法を紹介します。

楽に覚えるには”急がば回れ”。文字だけでなくイメージも頭に入れる

例えば、次のような問題があるとします。

Q. 次の文章の誤りを正せ。
車両が走行する際に生ずる衝撃によるマンホール鉄蓋の跳ね上がり、ガタツキ、蓋鳴りなどに対する防止策としては、テーパ型の鉄蓋と比較して、鉄蓋と受枠との間に隙間が生じにくい落とし込み型の鉄蓋を用いる方法がある。
A. 跳ね上がり等の対策は落とし込み型の鉄蓋ではなくテーパ型の鉄蓋を用いる

この問題の答えを読んで、「はいはい、跳ね上がり等の対策にはテーパ型ねテーパ型」と文字だけで覚えて忘れないのならイメージなんてどうでも良いのですが、一度読んだだけでは直後は覚えていてもしばらくすると忘れてしまいます。

この時、「テーパ型マンホール」がどのような構造のものかなぜ蓋鳴りや跳ね上がり対策に有効なのかを同時に覚えてしまえば、次回同じような問題に遭遇しても自信を持って解答できます。

「テーパ型マンホール」で検索すれば、すぐに次のようなウェブページが見つかります。

ANSL R&D Times 3.テーパ型マンホール鉄蓋の特徴 

このページを見れば、テーパ型マンホールは噛み込み式の機構になっており上蓋と受枠が一体化する構造のため蓋鳴りが抑えられ、さらにロック機構を備えているので蓋の飛び出しの対策にも有効である、ということがわかります。

いちいち問題を解く度に検索するなんて一見面倒に見えますが、文字だけでなくイメージを同時に持つことで記憶の定着力が格段に上がります。

僕は今回の電気通信主任技術者(線路)に限らず、資格の勉強をする際は必ずパソコンの前で勉強しており、出題される専門用語等をこのように検索しながら勉強を進めます。

略語は全てフルスペルも覚える

これも電気通信主任技術者(線路)に限りませんが、試験勉強で遭遇した略語は必ずフルスペルを覚えるようにしています。

”ADSL”のように聞き慣れてしまっていて、この略語のフルスペルを知らなくても、略語が何を意味するのかを瞬時に思い出せる場合は必要ないのかもしれませんが、新たに多数の略語を覚える場合は略語と同時にフルスペルを覚えたほうが簡単に記憶できます。

[略語 → 意味]のように、略語から意味を覚えようとするのは完全に”暗記”なので覚えるのが大変です。

そこで、[略語 → フルスペル → 意味]という風に覚えると、フルスペル意味を示していることが多いため、”暗記”ではなく自然に覚えることができます。

電気通信主任技術者の出題内容から例を挙げてみましょう。

信頼性の計算問題でMTTRMTBFという略語が出てきます。

これらを[略語 – 意味]の形で書くと以下の通りです。

MTTR 平均復旧時間(平均修理時間)

MTBF 平均故障間隔

どちらがどちらか、こんがらがってしまいそうですね。MTBFが…復旧時間?あれ?どっちだっけ?…

では、[略語 – フルスペル – 意味]と書くとどうでしょうか。

MTTR – Mean Time To Repair – 平均復旧時間(平均修理時間)

MTBF Mean Time Between Failure – 平均故障間隔

それぞれのフルスペルを直訳すると「MTTR=修理までの合間」「MTFB=故障と故障の間」となりますので、うろ覚えでどちらがどちらか分からなくなるなんてことは無くなりますよね。

※Mean Timeは「~の間、合間」のような意味

もう1つ例として、次のような問題があるとしましょう。

Q. OTDRは反射光を時間領域か周波数領域のどちらで測定する方式か

A. 時間領域

たとえこの問題が初見だったとしても、「OTDR」のフルスペルを覚えている人なら解くことができます。

OTDR は Optical Time Domain Reflectometer の略ですので、Time Domain(時間領域) とついているくらいなんだから時間領域で測定するんじゃないのか?と当たりをつけられるわけです。

この例のように直接問題を解くことに役立つものばかりという訳ではありませんが、略語と意味を無理やり結びつけるより、基となるフルスペルも一緒に覚えたほうが、面倒なようで結果的に覚えやすいのです。これも急がば回れですね。

ほかにもある勉強方法

以下の記事で、僕が資格試験の勉強をする際に実践している勉強方法を紹介していますので、ご興味がおありでしたらご覧ください!

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