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工事担任者の資格で扱える設備を解説!アナログ回線は災害に強い!?

工事担任者
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米造
米造

こんにちは!ビルメン米造 (@bill_yonezou) です!

この記事では、工事担任者の資格取得後に扱える設備について、AI・DD 総合種の資格を持つ僕が解説します!

また、「アナログ回線は災害に強い」と言われる理由も簡単に説明しています!

DD 種の資格保有者が取り扱える設備・工事

DD 第 1 種デジタル伝送路設備(デジタル信号を入出力とする電気通信回線設備をいう。以下同じ。)に端末設備等を接続するための工事。ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。
DD 第 2 種デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(接続点におけるデジタル信号の入出力速度が 100 Mbps(主としてインターネットに接続するための回線にあっては 1 Gbps )以下のものに限る。)。ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。
DD 第 3 種デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(接続点におけるデジタル信号の入出力速度が 1 Gbps 以下のものであって、主としてインターネットに接続するための回線に係るものに限る。)。ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。

日本データ通信協会の公式 HP に記載されている「資格取得後に取り扱える工事範囲」はこの表の通りですが、具体的にどんな工事ができるのかよく分かりませんよね。

米造
米造

DD 1 種が総合デジタル通信用設備以外は全て扱えるのは分かるけれど、DD 2 種と DD 3 種の違いがサッパリ分からない。

具体的に DD 2 種で扱えて DD 3 種で扱えない設備ってどんなもの?

工事担任者 DD 種を取得する上で知っておくべき 、 それぞれの種別の工事範囲や、扱える回線設備・端末設備の例などを説明していきます。

DD 種では ISDN 回線・端末に関する工事を行えない

まず、DD 1 種から DD 3 種までの全てに含まれている文言「ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。」について。

「総合デジタル通信」とは?

ISDN 回線・設備を用いる通信のことです。

この文言が全ての DD 種に含まれているということは、DD 種を取得しても ISDN 回線・端末に関する工事は行えないということです。

DD 種 と AI 種の前身であるデジタル種とアナログ種の時代は、デジタル種の資格を取得していなければ ISDN 回線・端末に関する工事を行うことができなかったのですが、2005 年 8 月に法改正され、ISDN に関する工事は AI 種の工事範囲となりました。

ちなみに、DD 種の正式名称は (Digital Data)AI 種の正式名称は (Analog ISDN)です。

米造
米造

ISDN はデジタル通信なのに AI 種の工事範囲なんだね。

さらに余談ですが、2024 年 1 月には ISDN (INSネット ディジタル通信モード) のサービス終了が発表されています。

工事担任者の資格は電気通信環境の進歩と共に今までに何度も資格の区分や種別を改変してきた歴史があるため、2024 年ごろにも何らかの動きがあるかもしれません。

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DD 2 種 と DD 3 種の工事範囲の違いって何?

公式に発表されている取扱範囲は先ほど示した表の通りですが、それをわかりやすく言い換えると次の表のようになります。

DD 第 2 種

接続点におけるデジタル信号の入出力速度が 100 Mbps 以下のデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事が可能。

さらに、主としてインターネットに接続するための回線にあっては入出力速度が 1 Gbps 以下のデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事が可能。

ただし、ISDN 回線・端末に関する工事はできない。

DD 第 3 種

主としてインターネットに接続するための回線に係るものに限り、接続点におけるデジタル信号の入出力速度が 1 Gbps 以下のデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事が可能。

ただし、ISDN 回線・端末に関する工事はできない。

こんな感じですかね。公式の文章を並び替えただけですが笑

DD 2 種 と DD 3 種の工事範囲の違いは?
  • DD 3 種は「インターネットに接続するための回線に係るもの」の工事しか出来ない
  • DD 2 種は「インターネットに接続するための回線に係るもの」の工事+入出力速度が 100 Mbps 以下のデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事が可能

これでもまだよく分からない方が多いと思いますので具体例を挙げます。

DD 2 種 と DD 3 種で取り扱える回線設備・端末設備の例

以下に挙げる 1 ~ 6 の回線設備・端末設備は全て DD 2 種 で取り扱える設備です。

  1. 小型 IP-PBX
  2. IP 電話機
  3. ルータ、LAN 、パケット端末、その他回線対応端末
  4. ホーム、SOHO 等のルータ/ホーム LAN およびこれに係わる端末
  5. 100 Mbps 以下のデジタル回線 (ISDN を除く) IP-VPN 、広域イーサネット、フレームリレー・セルリレー・ ATM 等のデジタル回線
  6. 100 Mbps 以下のデジタル回線 (主としてインターネット接続のための回線)・ FTTH 、ADSL 等

この中で、工事担任者 DD 3 種 取得者が取り扱える設備は 2 , 3 , 4 , 6 です。

工事担任者 DD 3 種では、家庭や小さなオフィスをインターネットに接続するための工事しか行えないことが分かります。

一方で、工事担任者 DD 2 種では、インターネットに接続するための工事のほか、IP 電話機を利用したネットワークを構築するための小型 IP – PBX や、拠点間の大規模ネットワークなどを構築するための IP – VPN広域イーサネットなどに関する工事を取り扱うことが可能なのです。

以上で DD 2 種 と DD 3 種の操作範囲の違いをお分かりいただけたでしょうか。

ちなみに、全く解説してこなかった DD 1 種の操作範囲については以下の通り一言で言い表すことが可能なので今回は解説しません。

DD 1 種の操作範囲

ISDN 回線・設備を除く全てのデジタル伝送路設備(デジタル信号を入出力とする電気通信回線設備)に端末設備等を接続するための工事が可能。

AI 種の資格保有者が取り扱える設備・工事

AI 第 1 種アナログ伝送路設備(アナログ信号を入出力とする電気通信回線設備をいう。以下同じ。)に端末設備又は自営電気通信設備(以下「端末設備等」という。)を接続するための工事及び総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事
AI 第 2 種アナログ伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(端末設備等に収容される電気通信回線の数が 50 以下であって内線の数が 200 以下のものに限る。)及び総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事(総合デジタル通信回線の数が 64 kbps 換算で 50 以下のものに限る。)
AI 第 3 種アナログ伝送路設備に端末設備を接続するための工事(端末設備に収容される電気通信回線の数が 1 のものに限る。)及び総合デジタル通信用設備に端末設備を接続するための工事(総合デジタル通信回線の数が基本インタフェースで 1 のものに限る。)

AI 種を取得する上で知っておくべき 、 それぞれの種別の工事範囲や、扱える回線設備・端末設備の例などを説明していきます。

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AI 種で扱えるのは「アナログ回線・端末」と「ISDN 回線・端末」

先ほどの表にある文言「総合デジタル通信回線」とは「ISDN 回線」のことです。

つまり、工事担任者 AI 種で扱えるのは「アナログ回線・端末」の接続工事及び「ISDN 回線・端末」の接続工事です。

AI 1 種から AI 3 種までの種別によって扱える回線数などが異なります。

ISDN 回線はデジタル回線ですが、工事担任者 DD 種では扱えず、扱うためには AI 種を取得しなければなりません。

ちなみに、工事担任者 DD 種の正式名称は (Digital Data)AI 種の正式名称は (Analog ISDN)です。

具体的に AI 種で扱える回線・端末ってどんなもの?

AI 種 で扱える回線・端末は次の表の通りです。

■ 回線設備例AI 1 種AI 2 種AI 3 種
すべてのアナログ電話回線  
アナログ電話 2 ~ 50 回線 
アナログ電話 1 回線
すべての ISDN 回線  
ISDN 一次群インタフェース 1 ~ 2 回線 
ISDN 基本インタフェース 1 回線
端末設備例   
中・大型 PBX (アナログ/デジタル)内線数 201 以上  
小型 PBX (アナログ/デジタル)、
ボタン電話(アナログ/デジタル)内線数 200 以下
 
ISDN 回線を用いたデータ伝送等
電話機、ホームテレホン、FAX 等
ISDN 端末等

いくつか表中の用語等について説明をしておきます。

ISDN 基本インタフェースとは?

ISDN 基本速度インタフェース (BRI : Basic Rate Interface) とは、データ用の B チャネル (64 kbps) 2 本と 制御用の D チャネル (16 kbps) から構成され、「2B+D」などと表記される。

基本速度インタフェースはSOHO、個人、バックアップ回線として利用される。

ISDN 一次群インタフェースとは?

ISDN 一次群インタフェース (PRI : Primary Rate Interface) とは、ISDN 回線の 1 つの種類で、4 線式のメタル回線や光ファイバー回線を用いた大容量デジタル通信サービスのこと。

日本では NTT が提供する INSネット1500 で利用されている。(INSネット1500ではメタル回線ではなく光ファイバー回線を使用する)

全体の容量が 1,544 kbps となる 1 本の物理的なインタフェースを、データ用の B チャネル (64 kbps) 23 本と制御用の D チャネル (64 kbps) 1 本に分割する「23B+D」という方式が一般的。

つまり、ISDN 一次群インタフェース 1 回線で 電話回線を 23 回線分利用することが可能。

一次群インタフェースは企業の電話・FAX 回線として利用される。

工事担任者 AI 種では IP – PBX 端末の接続工事は行えない

通信回線に電話回線ではなくインターネット回線 ( TCP/IP ネットワーク)を使用する IP – PBX 端末を電気通信事業者の通信回線に接続する工事は 工事担任者 DD 種 の操作範囲となりますので、AI 種では扱うことができません。

アナログ回線が災害対策に重宝される理由

NTT の局舎から加入者宅までのメタル回線には DC マイナス48 V の電圧が印加されているため、停電時などコンセントから電話機に電力が供給されていない場合でも電話をかけることが可能なのです。

もしご自宅の電話が「ひかり電話」ではなくアナログ電話回線を利用しているならば、電話機の電源コンセントを抜いた状態で電話がかけられるかどうか実験をしてみてください。

電源を抜いた状態だと、電話機のディスプレイには何も映らず各種機能も利用できませんが、受話器を上げると「ツー」という音が聞こえ、ボタンを押すと押した数字に応じた音が鳴ることが確認でき (プッシュ回線の場合)、実際に電話をかけることが可能なハズです。

以上が、アナログ回線が災害対策に有効だと言われる理由です。

AI・DD 総合種の資格者証保有者が取り扱える設備・工事

AI・DD 総合種の資格者証保有者が取り扱える設備及び工事は次のように定められています。

アナログ伝送路設備又はデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事

この一言ではどういう実際にどういう設備が扱えるのかよく分かり辛いですのでこう読み替えてください!

AI・DD 総合種は、回線の速度や回線数の制限なく、AI 種と DD 種が扱える設備・工事を全て扱うことができる。

以上です!