甲種・乙種危険物取扱者の合格率の推移と難易度・勉強時間の目安

危険物取扱者
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この記事では、甲種及び乙種危険物取扱者試験の合格率の推移と難易度、乙種4類 (乙4) だけ合格率が低い理由、それぞれの種類に合格するための勉強時間の目安などを解説しています!

この記事に書いてある情報
  • 甲種・乙種危険物取扱者試験の合格率の推移と難易度
  • なぜ乙種の中で4類だけ合格率が低いのか?
  • 甲種・乙種危険物取扱者試験に合格するために必要な勉強時間の目安
  • 甲種は1週間などの短期間で合格できるというネット上の話は本当なのか

甲種危険物取扱者試験に独学・短期間で合格できるお勧めの参考書と勉強方法は「甲種危険物取扱者に合格できる参考書厳選2冊と勉強方法」でご紹介していますのであわせてご覧ください!

危険物取扱者試験の合格率の推移

年度 甲種 1 類 2 類3 類4 類 5 類6 類
平成25年度33.2 %68.0 %66.9 %67.0 %31.8 %68.4 %65.0 %
平成26年度32.8 %67.3 %67.3 %67.5 %29.2 %68.6 %65.3 %
平成27年度32.2 %66.6 %65.6 %67.6 %29.4 %67.9 %65.4 %
平成28年度33.5 %65.5 %67.2 %68.4 %29.0 %66.9 %64.3 %
平成29年度27.3 %68.4 %70.9 %69.2 %34.4 %69.4 %63.6 %
平成30年度39.4 %66.5 %69.3 %69.5 %39.3 %66.4 %63.6 %
令和元年度40.1 %68.7 %68.1 %68.9 %39.8 %69.7 %67.1 %
平均 34.1 % 67.3 % 67.9 % 68.3 % 33.3 % 68.2 % 64.9 %
危険物取扱者試験(乙種・甲種)合格率の推移のグラフ
危険物取扱者試験(乙種・甲種)合格率の推移のグラフ(クリックで拡大・高解像度版が表示されます)

危険物取扱者試験の難易度

甲種の難易度

甲種の合格率は30%~40%で推移しており、 平成 25 年以降の平均合格率は 34.1 % です。合格率の数値だけを見た場合の難易度は「ふつう ~ 易しい」レベルです。

しかし、甲種は一定の要件を満たさなければ受験できないため、難易度については合格率の数値だけではなく受験者のレベルが一定以上であることを考慮して判断しなければなりません。

甲種の受験要件は「学歴要件」、「単位修得要件」、「実務経験」、「所定の 4 種類の乙種危険物取扱者免状の交付を受けていること」などがあります。

消防試験研究センター 危険物取扱者 甲種 受験資格

甲種危険物取扱者試験を受験できる乙種危険物 4 種類の組み合わせ
  1. 乙種 1 類 または 6 類
  2. 乙種 2 類 または 4 類
  3. 乙種 3 類
  4. 乙種 5 類

「大学等で化学について学んだ人」、「化学に関する仕事をしている人」、「乙種免状を4種類以上取得している人」が受験して合格率が30%~40%ということは、決して簡単では無いが難関というほどでも無い、つまり「やや難しい ~ ふつう」くらいであると考えるのが妥当でしょう。

乙種の難易度

乙種4類以外の乙種の合格率は60%~70%という非常に高い合格率で推移しており、難易度は「非常に易しい」レベルです。 学歴や専門分野など関係なく、誰でも簡単に取得できるでしょう。

乙種4類の合格率は他の乙種より低く30%~40%で推移しています。平成 25 年以降の平均合格率は 33.3 %です。

合格率だけを見た場合、乙種4類の難易度は他の乙種より高く甲種レベルであるかのように見えますが、試験の実際の難易度は他の乙種より若干難しい程度なので「易しい」レベルでしょう。

ではなぜ乙種4類だけ他の乙種より合格率が低いのか、その理由を解説します。

乙種4類だけ合格率が低い理由

乙種4類だけ合格率が低い理由は 2 つあります。

  1. 他の乙種より覚えることが多いから
  2. 受験者数が他の乙種に比べて圧倒的に多いから

まず 1 つ目の理由について説明します。

乙種4類で学ぶ “第4類危険物” は危険物全体の約 80 %を占めており、他の乙種と比べて覚えることが多いのです。

純粋に試験の難易度が他の乙種より高いというのは事実ですが、合格率が半分以下になるほど難易度に差があるわけではありません。

乙種4類の合格率がここまで低い原因には、2 つ目の理由の “受験者数の多さ” が大きく関わっています。

以下の表は平成 30 年度の危険物取扱者試験の受験者のデータです。

年度区分甲種乙種
1類2類3類4類5類6類
H 30 年度申請者12,3896,6296,5557,218138,5557,3837,533
受験者10,6956,3916,3566,949123,3997,1437,339
合格者4,2194,2474,4044,82948,5194,7424,670
合格率39.466.569.369.539.366.463.6

乙種4類は他の乙種と比較して約 20 倍もの人が受験していることが分かります。乙種4類だけ受験者が多い理由は次の通りです。

  • 工業高校や会社で強制的に受験させられるから
  • 初めての国家試験受験として、有名な「危険物乙4」をなんとなく受験する人が多いから

強制的に受験させられた人やなんとなく受験する人は合格に対する意欲が低く、「勉強せずに受験して合格すればラッキー」という考える人も大勢いることから母集団のレベルが低くなります。

その結果が、難易度の易しさに対して低い合格率という数値に現れているのです。

危険物取扱者試験に合格する勉強時間の目安

甲種に合格する勉強時間の目安

僕は甲種危険物取扱者試験に合格しているのでその実体験をお話します。

僕は「所定の乙種免状を4種類以上取得する」という要件を満たして甲種を受験しました。取得していた乙種免状は3類、4類、5類、6類です。

学校は電気・電子系の学科だったので、化学についてはまともに勉強したことがありませんでした。

このような状態から勉強を開始して、平日は 2~3 時間、休日は 4~5 時間ほどの勉強を 2 週間と数日(=約 50 時間)続けて受験した結果、全科目 80 % の正答率で合格することができました。

以上のことから、化学について全く知識がない人が余裕を持って合格するために必要な勉強時間の目安は 50 時間程度と考えれば良いのではないでしょうか。

  • 平日 2 時間、休日 4 時間なら勉強期間は 3 週間 ~ 1 ヶ月
  • 平日 1 時間、休日 2 時間なら勉強期間は 1 ヶ月半 ~ 2 ヶ月

できるだけ短期間でギリギリ合格できるかどうかの瀬戸際を攻めるなら、知識ゼロからでも 30 時間程度の勉強時間で合格は狙えると思います。

甲種危険物取扱者試験に独学で合格できるお勧めの参考書と勉強方法は「甲種危険物取扱者に合格できる参考書厳選2冊と勉強方法」でご紹介していますのであわせてご覧ください!

勉強期間1週間で甲種に合格できるって本当?

「危険物甲種 1週間」などと検索すれば「1週間で合格した」という体験談がたくさん出てきますし、中には「3日で合格した」という方も居ます。

大学などで化学について勉強している人なら物理化学の科目は勉強せずに受験できるでしょうし、乙種を 6 種類全て取得してすぐ甲種を受験する人は法令や性消の対策が短期間で済むでしょう。

そもそも試験の難易度がそんなに高いものではありませんので、このようなアドバンテージを持つ人なら 2,3 日 ~ 1週間程度の勉強期間で合格しても何の不思議もありません。

前提知識と記憶力に自信があるなら問題ありませんが、アドバンテージの無い人が最初から1週間で合格する勉強スケジュールを立てるのはお勧めできません。

乙種の合格に必要な勉強時間

前述した通り僕は乙種3類、4類、5類、6類を取得していますので、こちらも僕の実体験を基にお話をします。

まず乙種4類ですが、若気の至りでやんちゃな勉強方法を取ったので参考にならないかもしれません…。

化学科の友人と共に試験前日のお昼頃から勉強を始め、食事や風呂の時間を除いては夜も眠らずにひたすら勉強を続けて試験時間を迎えました。勉強時間は約 16 時間で、 70 ~ 80 % の正答率で合格しました。

この記事を書いている今では絶対に再現できない勉強方法ですが、一応実体験として紹介しました。

乙種4類に合格するために必要な勉強時間は 15 ~ 30 時間程度です。

実際「10日で受かる!乙種第4類危険物取扱者すい~っと合格」という参考書もあるくらいで、Amazonのレビューにも「本当に10日で合格した」「この本を一週間でやり終えて合格した」という高評価が寄せられています。

おわりに

乙種は難易度が低く誰でも受験できる国家試験なので、初めての国家資格を取得したい方が挑戦するにはちょうど良い試験でしょう。

甲種は受験要件を満たさなければ受験できず簡単な試験ではありませんが、長期間の勉強が必要な難関というほどの難易度では無いので、受験要件を満たしている方や乙種からステップアップしたい方はぜひ挑戦してみてください!