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この記事では、電気工事士技能試験で使用すべきプラスアルファの工具、Hozan (ホーザン)の「合格マルチツール (DK-200)」の利点や使い方を、著者が第一種・第二種電気工事士試験に独学で合格した経験を基に紹介しています!
2019 年度 (平成 31 年度)の第二種電気工事士試験に合格するための情報を 2020完全版!第二種電気工事士に合格する勉強のコツと参考書まとめ にまとめていますので、第二種電気工事士を受験される方は是非ご一読ください!
合格マルチツールはめちゃくちゃ便利!その用途と利点をご紹介!
電気工事士技能試験を有利に進められる工具「合格マルチツール」とは次の画像のような 4 つの部位を持つ工具です!

この 4 つの部位を駆使することで、電気工事士技能試験の施工時のさまざまな作業を行うことができます!
- 器具から電線を取り外す
- 埋込連用取付枠へ器具を取り付ける/取り外す
- ボックスコネクタのロックナットの締め付け
- ボックスコネクタの絶縁ブッシングの締め付け
- リングスリーブへの電線の挿入補助
- ゴムブッシングの穴あけ
- ねじなし管用ボックスコネクタの止めネジのねじ切り
コレ 1 つで 7 役をこなすスゴい工具です!
それぞれの作業の使用例や利点をご紹介します!
器具から電線を取り外す

埋込連用取付枠へ器具を取り付ける/取り外す

合格マルチツールの「ブレード」部分を使用すれば、技能試験中の次の 2 つの作業を簡単に・安全に行うことができます!
- 器具から電線を取り外す
- 埋込連用取付枠へ器具を取り付ける/取り外す
この 2 つの作業は、合格マルチツールを使用しない場合はマイナスドライバーを用いて行います。
しかしながら、マイナスドライバーは長くて力を込めやすい作りになっていますので、連用取付枠の金具部分や器具の電線取り外し用差し込み部分が破損してしまいやすいのです。
マイナスドライバー使用時にちょっと力をかける方向を間違えると、テコの原理で簡単に大きな力をかけられるということは容易に想像出来ると思います。
たとえ普段マイナスドライバーで練習していて器具を破損させたことがなくても、試験会場では緊張したり、時間に追われて焦ってしまい、つい力が入って器具を破損させてしまうかもしれません。
電気工事士技能試験本番では器具の破損は欠陥と判断されて不合格となります(※)ので、練習の段階から安心できる道具を用いて練習し、器具を破損させないような取り扱いを心掛けましょう!
※ただし、ランプレセプタクル、引掛シーリングローゼット又は露出形コンセントの台座の欠けについては欠陥となりません。
合格マルチツールはプレート外しキーより優れている!
当ブログでは、去年までは「プレート外しキー」という工具を用いて以下の2つの作業を行うことをお勧めしてきました。
- 器具から電線を取り外す
- 埋込連用取付枠へ器具を取り付ける/取り外す
しかし、本記事でお勧めしている合格マルチツールを発見してからは、「プレート外しキーより合格マルチツールの方が便利だな」と考えるようになりました。
その理由は次の 2 点です。
- 合格マルチツールのほうが技能試験の施工において使い道が多い
- 合格マルチツールはプレート外しキーより施工しやすいサイズで造られている
例として、連用埋込枠から器具を外す作業でこの 2 つのツール(工具)を比較してみましょう。
次の 1 枚目の画像の通り、プレート外しキーは先端が細くなっているため金属部分に隙間が空いてしまう上に、頭の部分が小さくて持ちづらいため、力をかけづらいのです。

それに対して、合格マルチツールは次の画像のように金属部分にピッタリとハマるサイズに造られていて、持ち手部分(レンチ(大)の部分)はプレート外しキーと比べて大きくしっかりと握れるため、力の制御が簡単に行えます。

2 つのツール(工具)の価格も大差なく、どちらも 1,000 円未満で買える安いツール(工具) ですので、もし技能試験本番までに時間があるのなら、いまプレート外しキーを使って練習している方は試験を有利に進められる合格マルチツールに乗り換えることをお勧めします!
ボックスコネクタの絶縁ブッシングの締め付け

合格マルチツールの「レンチ(大)」部分を使用すれば、技能試験中の次の 2 つの作業を簡単に・安全に行うことができます!
- ボックスコネクタの絶縁ブッシングの締め付け
- ボックスコネクタのロックナットの締め付け
指でブッシングやナットを締めたつもりが締まりきっていなかったり、ウォーターポンププライヤーで締めようとして誤って器具を破損してしまうリスクを減らすことができます!
リングスリーブへの電線の挿入補助

電気工事士技能試験では、以下の例の②のように、リングスリーブ下部から絶縁被覆までの間に芯線が 10 mm 以上出ている場合は欠陥となり不合格となってしまいます。
そのため、絶縁被覆がリングスリーブ下部ギリギリに来るように芯線を挿入しなければならないのですが、電線 1 本や 2 本ならともかく、リンススリーブ(小)に 1.6 mm の電線を 4 本も挿入する場合、かなり窮屈で上手くいかずイライラしてしまうことがあると思います。
そんなときに合格マルチツールの「リングスリーブ保持用穴」部分を使用すれば、小さくて持ちづらいリングスリーブを簡単に保持できるため、絶縁被覆ギリギリまでしっかりと芯線を挿入することが可能になります!

ちなみに、この画像で電線を束ねているクリップのようなものは「合格クリップ」という技能試験の便利工具の 1 つで、試験に持ち込むことが可能です!
合格マルチツールと合格クリップを組み合わせることで、時間のかかるリングスリーブ接続の作業を簡単に短時間で行うことができるのです!
合格クリップについては次の記事で詳しく説明していますので、是非ご覧ください!(未公開)
ゴムブッシングの穴あけ

合格マルチツールの「ブレード」部分を使用すれば、ゴムブッシングの穴あけを行うことができます!
ねじなし管用ボックスコネクタの止めネジのねじ切り

合格マルチツールの「レンチ(小)」部分を使用すれば、ねじなし管用ボックスコネクタの止めネジのねじ切りを行うことができます!
便利な工具(ツール)を駆使して技能試験を有利に進めましょう!
この記事では、電気工事士技能試験を有利に進めることができる「合格マルチツール」の利点や使い方をご紹介しました!
合格マルチツールの他にも、電気工事士技能試験に必須ではないけれど持っておくと有利になる工具(ツール)がありますので、是非下記のまとめ記事をご覧ください!