CCNA(200-301)に独学で合格する参考書と勉強方法【2020年版】

CCNA
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ビルメン米造
米造

元ビルメンの資格マニアによる資格情報ブログ「資格屋」へようこそ!

この記事では、2020年2月24日から新試験に移行した CCNA (200-301) に合格するためのお勧めの参考書と勉強方法を、非エンジニアの著者が独学で合格した経験を基にご紹介します!

シスコのルータやスイッチ等の実機の入手方法や、各レイヤの機器の手に入りやすい定番の機種などもご紹介しています!

新CCNA (200-301) 対応の参考書

冒頭に記した通り、CCNA (200-301) は 2020 年 2 月 24 日に新試験に移行したばかりで、記事執筆時点 (2020年6月) で日本語の参考書は上記の書籍以外に選択肢が無い状態です。

CCNA や LPIC などのベンダ資格の参考書として名高い「黒本」の新試験対応版もじきに出版されるでしょうけれど、今すぐ CCNA (200-301) を受験したい方は上記の参考書を使用しましょう。

英語が読める方は Cisco Press から出版されている公式ガイドを使用するという選択肢もあります。

ちなみに、僕が勉強を進めていた 2020 年 5 月の時点では新試験対応の日本語の参考書は出版されていなかったため、旧試験向けの参考書を使用するしかありませんでした。

僕がCCNAの勉強に用いた古い参考書の画像
僕がCCNAの勉強に用いた古い参考書

それでもなんとか合格することができましたが、新試験対応の参考書が出版されているいま、古い参考書を使用するメリットはほぼ無いと思います。

新CCNA (200-301) の勉強方法

ここからは、僕が CCNA (200-301) に合格するために実施した勉強の流れをご紹介します。

勉強開始時の予備知識

勉強開始時点での僕の予備知識と勉強方針などの背景を説明しておきます。

この程度のネットワークに関する予備知識があったため、基本的なプロトコルや技術、初学者が苦戦するサブネットマスク絡みの勉強は不要だったというアドバンテージがありました。

「それなら合格できて当然じゃない?そんな人の勉強方法が参考になるの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

CCNA の受験を通して学ぶことの本質は、シスコ独自の技術やプロトコルを理解し、シスコ機器にコマンドを投入することで設定を行いネットワークを構成できるようになることにあります。

この観点でいうと、僕自身もシスコ独自の技術等については何も知らないところからのスタートでしたので、ネットワーク初心者の方と同じことを学ぶ必要がありました。

したがって、これからご紹介する勉強方法はネットワーク初心者の方でも同じように進めることが可能です。

勉強の流れ

勉強方針ですが、次のような流れで勉強を進めることにしました。

CCNA (200-301) の勉強の流れ
  • ステップ1
    まずは参考書でシスコのコマンドや独自プロトコルについてざっと学ぶ
  • ステップ2
    GNS3 というエミュレータを使い、仮想環境で機器の接続やコマンドの投入等の練習を行う
  • ステップ3
    シスコのルータやスイッチの実機を準備して練習を行う

この流れに沿って、僕が実施した勉強方法を説明していきます。

実は、単純に合格することだけを目標とした場合、これから紹介する方法をすべて実践するのはかなり遠回りです。

基本的な機器の操作方法も含めてしっかり勉強した上で合格したい」という方は、ステップ2や3まで読み進めていただき、参考になる部分は同じ方法を実施して理解を深めた上で試験に臨んでいただきたいです。

最低限の理解と”資格に合格している” というステータスが必要で、機器を扱う練習は後で良い」という方はステップ1だけでも合格することは十分に可能です。

ステップ1. 参考書でシスコのコマンドや独自プロトコルを学ぶ

上述した通り、僕は古い参考書を使用しましたが、これから受験される方は新試験 (200-301) に対応した参考書を使用しましょう。

最初から完璧に記憶・理解する必要はありませんので、まずは1週終えることを目標にしましょう。

ネットワーク初心者の方にはこの1週目が一番時間がかかり、しんどい部分だと思います。参考書の解説だけでは理解やイメージが追いつかない部分が出てくると思いますので、その都度ネットで検索して参考書に追記するなりノートを作るなりして、参考書の2週目をスムーズに行えるように工夫しましょう。

サブネットマスク絡みの問題は慣れてくれば暗算で計算して解けるようになりますが、サブネットの概念に加えて2進数にも慣れなければならないため、知識ゼロから勉強する場合はそれなりに時間がかかります。

いっそサブネットマスク絡みの問題はすべて飛ばしてしまって、後でまとまった時間をとって勉強するという方法も良いかもしれません。

参考書を何週か回して最終的に記載内容の 90% 以上を理解すれば、その時点で試験に合格できる程度の知識は身についていると思います。

この段階で受験してしまっても良いと思いますが、もし時間があるのなら次のステップに進み、仮想環境でルータやスイッチに実際にコマンドを投入して設定を行ったり、各種プロトコルの動作などを確認してみましょう。

ステップ2. GNS3を使用して仮想環境で機器操作の練習を行う

GNS3 とは、シスコやその他のベンダのネットワーク機器をエミュレートすることができるソフトウェアです。

単体のルータやスイッチに hostname を設定したりインターフェイスに IP アドレスや VLAN を割り当てるといった基本的な操作から、複数台の機器を組み合わせてネットワークを構成してパケットの内容を解析したり各種プロトコルの動作を確認することができます。

GNS3 の操作画面

GNS3 のインストール方法と操作方法を説明すると、それだけで数記事を書けるほどの文量になってしまいますので割愛します。

使用方法についてはネット上でも調べられますが、断片的な知識しか得られないため、やはり書籍で学習することをお勧めします。

僕が今回使用した参考書は「GNS3によるネットワーク演習ガイド」です。

GNS3 は、ネットワーク技術に関するトレーニングや机上検証用として、世界中の実務エンジニアに使用されています。試験対策としては、CCNA のみならず CCNP の対策でも使用されているソフトウェアです。

本書は、IP ネットワークの基礎や GNS3 の使い方だけでなく、スイッチングや IP マルチキャスト、VPN などを実際に構築&検証する方法まで説明しているので、ネットワーク技術の理解をより深められます。

このあとの「ステップ3 – 実機を用いた練習」までは手が出せない方が多いと思いますが、GNS3 でのエミュレーションはパソコンがあればできますので、受験までに時間がある方やエンジニアとして働きたいと考えている方には是非挑戦して頂きたいです。

ただ参考書を読んでコマンドと実行結果を暗記するより、自分でコマンドを打って機器の設定情報を表示させたりネットワークの状態を変化させることで、強烈に記憶に定着させることができるというメリットもあります。

ステップ3. シスコのルータやスイッチの実機を準備して練習を行う

このステップでは、シスコのルータやスイッチの実機を入手して、実際にPCと機器・機器同士を LAN ケーブルで接続して設定・通信を行うことで機器の扱い方を学びます。

先に断っておきますが、このステップの内容は大半の方にとっては「めんどくさっ!金も手間もかかるしやってられんわ!」と思われるような内容です。

正直 CCNA に合格するだけならここまでする必要はありませんが、学習効果はバツグンなので、こういうことを楽しみながら勉強をできる方のみ参考にしていただければと思います。

さて、入手する機器ですが、現行品は非常に高価で簡単に買えるものではありませんので、中古の型落ち品を手に入れます。

CCNA 対策なら、ルータ2台、L2-SW 2~3台、L3-SW 1台程度を揃えれば十分練習が可能です。

中古の機器は Amazon のような通販サイトでも取り扱われていますが、フリマサイトやオークションサイトのほうが安価で買えるので、メルカリやヤフオクなどで手に入れるのが良いでしょう。

参考までに、安価で手に入りやすい各レイヤの定番の機種のリンクを掲載しておきます。

シスコ実機を入手できるサイト

【ルータ Cisco 1812-J】

【L2-SW Cisco Catalyst 2960】

【L3-SW Cisco Catalyst 3560】

パソコンと機器をつなぐケーブルについて

初めて機器を設定する際には、パソコンと機器をケーブルで繋がなければなりません。

通常、ネットワーク機器の設定はパソコン側のシリアルポート (D-sub 9pin) と機器側の RJ-45 ポートを シリアルケーブル (コンソールケーブル) で接続して行います。

[シリアルケーブルの画像][シリアルポートの画像][RJ-45の画像]

しかしながら、最近のパソコンはシリアルポートが搭載されていないものが多く、シリアルケーブルを使用するためにはパソコン側の端子を USB に変換するアダプタを別途購入しなければなりません。

そこで、これからケーブルを購入する方にお勧めなのが USB – RJ45 ケーブルです。

これを1本持っていれば、お使いのパソコンにシリアルポートが搭載されていなくても、パソコン側の USB ポートと機器側の RJ-45 ポートを接続して設定を行うことが可能です。

回りくどい説明になってしまいましたが、ネットワークエンジニアを目指す人が「通常、機器を設定するためにはパソコンと機器をシリアルケーブル (コンソールケーブル) でつなぐ」ということを知らないのはまずいので、わざとこういう説明をしました。

ちなみにこの手の「こういう場面ではどのケーブルを使用するか」という問題は CCNA の試験にも出ます。

機器同士の接続には LAN ケーブルも必要なので、短いケーブルを何本か用意すると良いです。

機器とケーブル類が準備できたら、あとは自由にいじくり倒しましょう!まず何から始める、なんていちいち説明はしません。

おわりに

長々と CCNA (200-301) の対策方法について説明してきましたが、何度も書いているように、合格するだけなら「ステップ1 – 参考書で学ぶ」の対策だけで十分ですので、受験を検討されている方は是非挑戦してみてください!

CCNA (200-301) の具体的な難易度や、同じネットワーク関係の資格である「ネットワークスペシャリスト試験」との比較などは他の記事でご紹介します。

また、テストセンターでの試験の流れや受験する上での注意点、合格後の認定証の郵送依頼などの CCNA 受験体験記も別記事でご紹介しますので併せてご覧ください!

本ブログ「資格屋」では、情報処理技術者試験に関する情報も掲載していますので、ご興味がありましたら是非どうぞ!